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技術概要

技術名称【コンクリート劣化防止工法 ファインクリスタルS&TOP】
コンクリート表面に液体ガラス系材料を浸透させることにより劣化抑制
表層部緻密化等の改質効果を付与する技術

登録No. CB-150008-A

(1)何について何をする技術なのか?

・コンクリート表面にA液(浸透性常温安定ガラス生成剤)を含浸させ、コンクリート表層部の空げきで不溶性ガラス物質を生成させる。このガラス物質による空げき充填により、表層部を緻密化し、二酸化炭素の侵入を抑制する。
・次にB液(UVカットポリシロキサン撥水剤)を塗布することにより撥水層を形成させる。
・A液とB液の両方の改質効果により、水・塩化物のイオンの侵入を抑制し、塩酸等による化学的侵食を抑制する。
・A液B液ともに含浸系改質剤であり、表層部緻密化効果と相まって、その改質効果は長期にわたり持続する。
・新技術の性能グレードは、「コンクリートライブラリー119 表面保護工法 設計施工指針(案)」工種別マニュアル編p165に記載の、けい酸塩系表面含浸材の評価基準に対して、塩化物イオン浸透抵抗性・透水性・吸水性・水蒸気透過性は評価基準を上回り、中性化深さは評価基準を満たしている。

(2)従来はどのような技術で対応していたのか?

・けい酸塩系表面含浸材により、ひび割れ充填、コンクリート表層部の緻密化に対応していた。

(3)公共工事のどこに適用できるのか?

・既設コンクリート構造物の予防保全型維持管理
・沿岸部、寒冷地等、厳しい環境条件における、新設コンクリート構造物の劣化抑制
・摩耗対策や粉塵対策などが必要なコンクリート面の表層部硬質化


材料物性

材料名称 一般名称 溶媒 荷姿
(A液) セラグシタール 浸透性常温安定ガラス生成剤 20kg缶
(B液) ファインクリスタルトップ UVカットポリシロキサン撥水剤 イソプロピルアルコール 16L缶

 


S&TOPモデル図 S&TOPモデル図
A液とB液が浸透し細孔部が充填されたモデル図